リフォームのSNS集客とは?始め方・運用のコツ・活用事例を解説

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リフォーム会社さん

紹介だけで、この先も新しいお客様が来てくれるかな…

リフォーム会社さん

SNSを始めてみたけど、何を投稿すればいいかわからない!

「紹介や過去のお客様からの依頼はあるけれど、新しいお客様がなかなか増えない」

地域で長く続けてきたリフォーム会社ほど、こうした悩みを抱えやすくなっています。InstagramやLINEなどのSNSがおすすめと聞いても、何を投稿すればよいのか分からず、続かなかった経験を持つ方も多いです。

いま、工事を頼む前にスマートフォンで会社名や施工事例を調べるお客様は珍しくありません。

ホームページは主に検索から見つけてもらう場所ですが、SNSは日常の閲覧の中でも接点をつくれます。地元で「思い出される会社」になるための入り口です。

この記事では、リフォーム会社がSNS集客を始める意味と、SNSの選び方を説明します。問い合わせにつなげる運用手順、他社の活用事例、避けたい注意点も、専門用語をかみ砕いて紹介します。

この記事でわかること

  • リフォーム会社にSNS集客が必要になっている理由がわかる
  • 自社に合うSNSの選び方と始め方の5つの手順がわかる
  • 実際のリフォーム会社の活用事例から「見せ方」の型を学べる
  • 炎上や法律違反を避けるための注意点がわかる

リフォーム会社にSNS集客が必要になっている理由

リフォーム会社にSNSが必要になっているのは、お客様が業者を探す方法が変わってきたからです。まずは、その現状を整理します。

紹介・下請けだけでは新規が頭打ちになっている

「紹介があるから大丈夫」という状態は、お客様の高齢化や世代交代とともに変わってく不安定なものです。

下請けの仕事は安定する一方で、金額や工期を自社で決めにくく、利益を残しづらい面があります。

お客様の探し方も変わってきました。住宅リフォーム推進協議会の2025年度調査では、リフォーム検討者の約4割(37.2%)が、事業者の情報をインターネットで集めています。

一方、50代以上では「いつも工事を依頼している業者」が情報源の最多でした。なじみのお客様に支えられている会社こそ、次の世代に見つけてもらう入り口を今のうちに用意しておく必要があります。

紹介で名前を聞いたお客様が、契約の前に会社名を検索する場合もあるので、このとき施工事例や会社の情報が見つからないと不安を感じて別の会社に流れてしまいます。実際に「紹介された工務店のSNSに施工事例が少なくて不安になった」という声も多いです。

SNSは「認知の入口」を増やすもう一つの柱になる

SNSは、紹介や下請けをやめるための道具ではありません。紹介も下請けも、これからも大切な仕事の取り方です。

SNSは、それらに加えて「もう一つの入り口」を増やす手段だと考えてください。

SNSで施工の様子を発信すると、地元の人に会社を知ってもらう機会が増え、リフォームを考えたときの候補になり得ます。

ご近所や知人との会話で「最近SNSで見た地元の会社」として社名が出れば、紹介のきっかけにもなります。

地元の人がSNSで会社を知り、必要なときに思い出し、周囲に話す。この流れができると、問い合わせや紹介につながる可能性が高まります。

この章のまとめ

紹介・下請けは続けつつ、SNSで「知ってもらう入り口」を増やす。それが新しいお客様に会社を知ってもらう土台になります。

リフォームのSNS集客は本当に効果があるのか|見るべき指標

リフォーム会社さん

フォロワーが増えれば、問い合わせも増えるんじゃないの?

「人手も時間も限られている中で、SNSに労力をかける意味はあるのか」。

多くの経営者が最初に感じる不安です。成果の見方を押さえておくと、続けるかどうかを判断する材料が得られます。

まず、フォロワー数(投稿を続けて見てくれる人の数)や再生数だけで成果を判断しないでくださいフォロワーが増えても、問い合わせがゼロなら売上にはつながりません。

投稿を見た人は、プロフィール(会社紹介の欄)の閲覧、ホームページへの移動、問い合わせ、成約の順に進みます。各段階の数字を確認すると、どこでお客様が離れているかを判断できます。

とはいえ、始めたばかりの時期は、問い合わせや成約の数字がすぐには出ません。立ち上げの時期は、次のような「反応」を目安にします。

  • 投稿の保存数:あとで見返したいと思った人の数
  • プロフィールの閲覧数:会社に興味を持った人の数
  • DM(個別のメッセージ)やコメントでの質問:問い合わせに近い反応

こうした数字は、各SNSの無料機能で確認できます。Instagramなら仕事用アカウントに切り替えると、プロフィールの閲覧数やリンクが押された回数が分かります。LINE公式アカウントなら友だち追加数を確認できます。開始直後は月1回、保存数・閲覧数・問い合わせ件数をメモしておくと、変化をつかみやすくなります。記録は紙や表計算ソフトで十分です。

そのうえで、プロフィールにはホームページと問い合わせ先を分かりやすく載せ、投稿を見た人が迷わず連絡できる状態にしておきます。SNSでは、一時的に多くの人に見られることよりも、問い合わせにつながることを重視しましょう。

この章のまとめ

成果はフォロワー数ではなく「問い合わせにつながる流れ」で確認する。初期は保存数や閲覧数を目安に、問い合わせ先の記載を整えましょう。

自社でも真似できるリフォーム会社のSNS活用事例

同じ規模の会社が実際にどう発信しているのかを知ると、自社の運用を思い描きやすくなります。

ここでは、地域で発信を続けるリフォーム・塗装会社3社のInstagramを見ていきます。派手な演出ではなく、自社でもできそうな工夫に注目してください。

エイチ株式会社/アール建装/ケイエム・ビルダーズ(Instagram)に学ぶポイント

  • エイチ株式会社(@eichi_1111:千葉県我孫子市で外構・エクステリアの設計施工から屋根・外壁塗装、戸建てリフォームまで手がける会社です。2022年設立と社歴は浅いものの施工事例を積み重ね、記事公開時点で約5,000人がフォローするアカウントに育っています。プロフィールには電話・メール・DMと問い合わせ方法を明記しています。
  • 株式会社アール建装(@rkensou:埼玉県草加市の屋根・外壁塗装会社です。2024年7月にInstagramアカウントを開設し、記事公開時点で施工事例を中心に200件以上投稿しています。「お問い合わせはInstagramからでも大丈夫です」と案内し、DMを問い合わせ窓口の一つにしています。
  • 株式会社ケイエム・ビルダーズ(@km_builders.official:静岡県の塗装・リフォーム会社です。資格を持つ職人が点検から施工、アフターフォローまで一貫して対応する姿勢を発信しています。投稿には「インスタDM/HPよりお気軽にお問い合わせください」と問い合わせ先を添えています。

3社には、三つの共通点があります。施工事例を続けて投稿していること、地域名と工事の内容をはっきり書いていること、DMやホームページへの問い合わせ先を分かりやすく載せていることです。フォロワーの数や派手さではなく、「地元の人が見て、安心して連絡できる」形を整えている点が参考になります。

3社に共通する「見せ方」の型

3社の発信から、自社に取り入れられる「見せ方」の型を挙げます。

  • 施工事例を主役にする:工事前と工事後を並べると、変化がひと目で伝わる
  • 写真の雰囲気をそろえる:明るさや構図をそろえると、投稿の一覧が見やすくなる
  • 誰がやるのかを見せる:職人やスタッフの姿は「誰が来るのか」という不安を減らす材料になる
  • お客様目線の言葉を使う:専門用語ではなく、暮らしの変化を書く

大切なのは、「すごい投稿」を目指さないことです。

施工事例なら今日からでも出せます。スマートフォンで再現できそうな撮り方から始めるのが、続けるコツです。

この章のまとめ

3社の共通点は「施工事例を主役に、地域と工事内容を明示し、問い合わせ先を添える」こと。高度な編集がなくても、自社の現場がそのまま素材になります。

リフォーム会社はどのSNSを選ぶべきか|特徴の比較

SNSにはいくつも種類がありますが、すべてに手を広げる必要はありません。人手が限られている会社ほど、自社に合う1〜2種類に絞ったほうが、投稿と数字の確認を続けやすくなります。

選ぶときの土台になるのが、「リフォームを頼む世代が、どのSNSを使っているか」です。総務省の調査(令和6年度)から、40〜60代の利用率を見てみましょう。

SNS40代50代60代向いている使い方
LINE94.8%94.5%91.1%問い合わせの受け皿・過去のお客様とのつながり
YouTube91.8%83.0%71.2%施工の解説・会社の雰囲気を伝える動画
Instagram67.0%52.7%34.7%施工事例・工事前後の写真を見せる
X48.7%43.6%22.1%お知らせ・地域の話題の発信
Facebook38.6%32.1%26.6%実名でのつながり・地域コミュニティ
TikTok39.9%25.5%18.8%短い動画で40〜60代以外にも知ってもらう

出典:総務省「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」

40〜60代では、9割以上がLINEを利用し、40〜50代の半数以上がInstagramを使っています。利用率は「普段そのSNSを使う人の多さ」を示す数字で、リフォーム会社探しに使う割合ではありませんが、発信が届きやすい場所を選ぶ手がかりになります。

最初の選択肢になるのが、Instagramに施工事例を載せ、LINEやDMで問い合わせを受ける組み合わせです。写真で工事の内容を見せながら、個別の相談につなげられます。

YouTubeは撮影と編集の手間が大きいため、写真の投稿に慣れ、動画を担当できる人を確保できてから検討すれば十分です。TikTokやXは、InstagramとLINEの運用が定着してからで構いません。

この章のまとめ

全部のSNSに手を広げず、自社に合う1〜2種類に絞る。「Instagramで見つけてもらい、LINEやDMで受ける」が始めやすい形です。

リフォームのSNS集客の始め方|5つの手順

ここからは、SNS集客を始める手順を5つに分けて説明します。順番どおりに進めると、最初に行う作業を決めやすくなります。

  1. 目的を一つに決める:まずは「地域のお客様からの問い合わせを増やす」のように、目的を一つに絞ります。採用や知名度づくりは、運用に慣れてから広げれば十分です。
  2. 届ける相手を思い描く:「地元で水回りのリフォームを考えている50代の持ち家世帯」のように、届けたいお客様を具体的に思い描きます。相手が決まると、言葉づかいや写真の選び方が決まります。
  3. 投稿の型を用意する:毎回ゼロから考えると続きません。「施工前後の写真+地域名+工事内容+お客様の悩み+工事後の変化+問い合わせ先」を一つの型にして、毎回この順で書きます。
  4. 問い合わせまでの流れをつくる:プロフィールに、対応地域・工事内容・電話番号・ホームページを載せます。LINE公式アカウントは無料で始められるプランがあり、問い合わせの受け皿として使えます。
  5. 続けられるルールを決める:「週1回、工事が完了した日に担当者が写真を3枚撮り、翌営業日に投稿する」のように、誰が・いつやるかまで決めます。忙しい時期は、他のスタッフが写真だけ撮っておく分担も有効です。

最初から完璧を目指す必要はありません。まずは、お客様から掲載の許可を得た施工事例を1件投稿してみましょう。

この章のまとめ

目的→相手→型→問い合わせの流れ→続けるルールの順に決める。「掲載許可を得た施工事例を1件」から始めましょう。

自社運用と外注(運用代行)はどちらが現実的か

SNSは自社で運用することも、専門の会社に任せる(外注する)こともできます。どちらがよいかは会社の状況によって変わります。費用と手間、続けやすさを比べて判断しましょう。

自社運用と外注を費用・体制で比較する

リフォーム会社さん

うちには、投稿を任せられる社員がいないんだよな…

東京商工リサーチの調査では、SNSを運用している企業でも約3割が「効果を得られなかった」と回答しています。

同調査では、人手や運用ノウハウの不足も課題として挙げられています(業種を限定しない調査です)。自社か外注かは、費用だけでなく「続けられる体制をつくれるか」で考える必要があります。

比べる点自社で運用する外注する(運用代行)
費用ほぼ無料〜少額月5万〜50万円程度(民間の目安)
社員の手間撮影・投稿・確認まで自社で行う減らせるが、撮影・内容確認・問い合わせ対応は自社に残る
操作に慣れる時間担当者が覚える必要がある初期設定や投稿作業を任せられる
自社らしさ出しやすい伝え方の共有が必要

※外注費用は、SNS運用代行各社の公開情報をまとめた民間の目安です。月の投稿本数、撮影、コメント返信、広告運用を含むかで変わるため、見積もりでは作業範囲を必ず確認してください。

「撮影は自社・編集や分析は外注」から小さく始める

すべてを外注する必要はありません。

現場の写真は自社スタッフのほうが撮影しやすい一方、投稿文の作成や毎月の数字の確認は外部に任せられます。「撮影は自社・編集や分析は外注」という分担なら、自社らしさを残しながら社員の負担を抑えられます。

まずは自社でできる範囲から始めて、手が回らない作業から外注する。この順番なら、作業範囲を確かめながら外注費を管理できます。

この章のまとめ

費用を抑えたいなら自社運用、負担を減らしたいなら外注。迷ったら「撮影は自社・編集は外注」の分担から検討しましょう。

リフォーム会社のSNS集客でやってはいけないこと・注意点

SNSは使い方を誤ると、会社の印象を下げたり、法律に触れたりするおそれがあります。リフォームは「安心して任せられるか」で選ばれる仕事です。地元での信用を守るために、避けたい投稿を押さえておきましょう。

まず、法律に関わる注意点です。

  • 根拠のない「地域No.1」「最安値」「絶対に失敗しない」:商品やサービスを実際より著しくよく見せる表示は、景品表示法(不当な表示を規制する法律)に触れるおそれがあります。No.1と書く場合は、調査方法や比較対象まで示せる客観的な根拠が必要です。
  • 「今だけ半額」など実際と違うお得さの強調:こちらも景品表示法の対象です。割引を見せる場合は、期間や条件を正直に書きましょう。
  • お客様の家や顔が分かる写真の無断掲載:本人を判別できる写真は個人情報にあたります(個人情報保護委員会)。プライバシーや肖像権のトラブルを避けるため、掲載前に本人の許可を得て、表札・車のナンバー・位置情報付きの写真にも気を配ります。
  • 広告と分からない形での口コミ投稿の依頼:謝礼などを条件に投稿を頼み、広告であることを隠す表示は、2023年10月から景品表示法の規制対象です(消費者庁)。依頼した投稿には「PR」など、依頼を受けた投稿だと分かる表示を付けてもらいます。

次に、印象を落としやすい投稿です。

  • 専門用語ばかりの投稿:お客様に伝わらず、距離を感じさせてしまいます。
  • 散らかった現場の写真:道具や廃材が写り込むと、雑な印象を与えかねません。
  • 「儲かっています」という自慢に見える投稿:会社の利益だけを強調しても、お客様が知りたい施工の品質や対応は伝わりません。工事の内容と、お客様の悩みをどう解決したかを中心に発信しましょう。

信頼される投稿の考え方はシンプルです。やさしい言葉で暮らしの変化を説明し、清潔感のある写真で丁寧な仕事ぶりを伝えます。価格の安さだけでなく、施工の品質や相談のしやすさを見せることが、会社を選んでもらう材料になります。

この章のまとめ

誇大な表示やステマは景品表示法に、写真の無断掲載は個人情報やプライバシーのトラブルにつながるおそれがあります。やさしい言葉と清潔感のある写真を心がけましょう。

まとめ|まずは小さく始めて手ごたえを確かめよう

リフォーム会社にとってのSNS集客は、流行を追うためのものではありません。紹介・下請け・チラシ・ホームページに加えて、地元で思い出される「もう一つの入り口」を増やす手段です。

押さえておきたいのは3つです。

  • 成果は問い合わせにつながる流れで確認する。
  • 使うSNSは自社に合う1〜2種類に絞る。
  • 完璧を目指さず、続けられるルールで運用する。

この3つを守ると、限られた人手でも運用を続けやすくなります。

まずは、掲載許可を得た施工事例の写真を1枚、Instagramに投稿してみてください。続けて発信するうちに、地元の人に会社を知ってもらう接点が少しずつ増えていきます。

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著者

ペイプロ編集部

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