
AI対策の外注先は月額の安さだけでは選べません。支援範囲、自社に残る作業、実績の測定条件、契約終了後に残る資産まで、同じ10項目で比べることが大切です。
本記事でいうAI対策とは、ChatGPT SearchやGoogleのAI Overviews・AI Modeなどで、自社の情報を見つけてもらいやすくする取り組みを指します。

AI対策の提案書をもらったけれど、この金額が高いのか安いのか分からない…

複数社に見積もりを取っても、比べる基準がないので決められない…
AI対策の提案を受けても、その内容が自社に合っているかを判断できずにいませんか。
会社名を並べた一覧を見ても、どこが自社に合うかまではわかりません。本記事では会社名ではなく、どの会社にも使える10の判断軸を示します。
比べるのは金額ではありません。含まれる業務の範囲と、契約が終わったあとに何が自社に残るかです。
支援会社の5つのタイプ、費用の見方、実績の確かめ方、契約前後に確認することまでが対象です。
読み終えるころには、そのまま商談に持っていける比較シートが手に入ります。
AIの回答に社名が現れるまでの期間は、サイトの状態、会社情報の量、質問文、AIサービスなどによって変わります。短期間での表示を前提にせず、測定条件をそろえて変化を確認することが大切です。
この記事でわかること
- AI対策の支援会社5タイプと、自社に合うタイプの絞り込み方
- 費用を「金額」ではなく「含まれる範囲」で比べる方法
- 契約前に必ず確認する4つのこと
- そのまま商談に持っていける10項目の比較チェックシート
結論|AI対策の外注先は10の判断軸で比べる

AI対策は、全部を外注する必要も、全部を自社で抱える必要もありません。
会社情報の整備や施工事例の掲載は、現場を知っている人でなければ書けない内容です。外注しても、結局は社内から情報を出すことになります。
一方で、次のような状態になったら外注を検討する時期です。
外注を検討する3つのサイン
- 自社で手を打ったのに、AIの回答に変化があったのかを確認できない
- 担当者の作業時間が本業を圧迫している
- サーバーやセキュリティの設定など、社内では触れない作業が必要になった
具体的な施策の進め方は別記事で解説しています。表示状況の確かめ方も、別記事で扱いました。
あわせて読みたい:リフォーム会社のAI対策|ChatGPTにおすすめされる7つの方法
あわせて読みたい:ChatGPTに会社は登録できる?検索結果に自社情報を表示させる基本
外注すると決めたら、次は比べ方です。本記事では10の判断軸で見ていきます。
| # | 判断軸 | 何を確かめるか |
|---|---|---|
| 1 | 外注の必要性 | いまの段階で本当に外注が必要か |
| 2 | 業務範囲 | 何を自社でやり、何を任せるか |
| 3 | 費用 | 金額に対してどこまでやってくれるか |
| 4 | 自社工数 | 外注後も自社にどれだけ作業が残るか |
| 5 | 成果 | 何をもって成果とするか |
| 6 | 実績 | その実績は自社で再現できそうか |
| 7 | 資産性 | 契約終了後に何が自社に残るか |
| 8 | 契約リスク | 解約・追加費用・所有権に問題がないか |
| 9 | 業界理解 | リフォーム会社の商売を理解しているか |
| 10 | 集客への接続 | AI表示だけでなく問い合わせまで見ているか |
AI対策の外注先を比較するチェックシート|そのまま商談で使える

先にシートをお見せします。以下の表をそのまま商談に使ってみてください。
| 判断軸 | 確認すること | 商談で聞く質問 | A社 | B社 |
|---|---|---|---|---|
| 1 外注の必要性 | 自社でできる範囲を先に示してくれるか | 「自社でやれる部分はどこですか」 | ||
| 2 業務範囲 | 診断だけか、実装・制作まで行うか | 「実装は御社がやりますか、うちの制作会社ですか」 | ||
| 3 費用 | 月額に何が含まれ、何が別料金か | 「この金額に記事制作とサイト改修は入っていますか」 | ||
| 4 自社工数 | 毎月こちらが出す情報と作業時間 | 「毎月、うちは何をどれだけ出せばよいですか」 | ||
| 5 成果 | 何を成果指標にするか | 「成果はどの数字で判断しますか」 | ||
| 6 実績 | 測定条件と、自社との条件差 | 「その実績はいつ、何回、どんな質問で測りましたか」 | ||
| 7 資産性 | 制作物と設定が契約後も使えるか | 「契約が終わったら、記事とデータは使えますか」 | ||
| 8 契約リスク | 最低契約期間・解約条件・追加費用 | 「最低契約期間と、途中でやめる場合の条件を教えてください」 | ||
| 9 業界理解 | 商圏と工事内容の話が通じるか | 「弊社の主力工事と商圏について、どう見ていますか」 | ||
| 10 集客への接続 | 表示の先の問い合わせまで見るか | 「問い合わせが増えなかったとき、何を変えますか」 |
空欄をA社・B社の回答で埋めれば、そのまま比較表になります。同じ質問を同じ順番で聞くのが要点です。
各欄をどう判断すればよいのかは、この後の章で1つずつ解説します。
AI対策の支援会社は5つのタイプ|まず候補を絞り込む

AI対策の支援会社は、診断型、SEO支援型、Web制作型、口コミ・MEO型、総合運用型の5つに分けて考えると比較しやすくなります。
すでに制作会社がいる場合は診断型、社内で更新できる人がいない場合は総合運用型が候補になります。
支援会社は5つのタイプに分けて考える
「AI対策」と名乗っていても、実際にやっていることは会社ごとに違います。
本記事では、比較しやすくするために支援内容を便宜上5つのタイプに分類します。
| タイプ | 主な支援内容 | 実装は誰がやるか | 料金の傾向 | 弱点 |
|---|---|---|---|---|
| AI診断・レポート型 | AI上の表示状況の調査と改善提案 | 自社または既存の制作会社 | 低め。単発の例もある | 診断のあと誰が手を動かすかが残る |
| SEO支援型 | 記事制作、サイト改善、検索流入対策 | 支援会社 | 中程度 | AI上の表示を継続的に測るかは会社による |
| Web制作型 | サイト改修、構造化データの実装、フォーム改善 | 支援会社 | 制作費が別建てになりやすい | 施工実績や口コミの運用まで見るかは会社による |
| 口コミ・MEO型 | Googleビジネスプロフィールの整備、口コミ獲得 | 支援会社 | 低め〜中程度 | 自社サイト側の改善は範囲外のことがある |
| 総合運用型 | 調査、技術実装、コンテンツ制作、口コミ、問い合わせ改善 | 支援会社 | 高め | 範囲が広いぶん、契約総額も大きくなる |
自社サイトを見てくれる制作会社がすでにいるなら、診断型と組み合わせる形も選べます。社内に更新できる人がいないなら、総合運用型が現実的です。
いまのSEO会社、AI専業、業界特化のどれが合うかを見る
すでにSEOを依頼している会社があるなら、まずそこに相談するのが早道です。
Googleは、AI OverviewsとAI Modeへの表示について、通常のGoogle検索とは別の追加要件はないと説明しています(Google Search Central)。
少なくともGoogleのAI機能については、AI検索対策はSEOの置き換えではなく、SEOの土台を生かす取り組みです。
3つの選択肢を整理すると、こうなります。
- いまのSEO会社:土台は理解している。ただし技術的な実装やAI上の計測に対応していない場合がある
- AI検索対策の専業:新しい手法に詳しい。ただし支援実績の蓄積は会社によって差がある
- 業界特化:商圏や工事内容の話が通じる。ただし対応できる社数が限られる
どれが正解と決まっているわけではありません。自社に足りないものから逆算してください。
候補を3社まで絞り込む

いきなり検索して上位から選ぶより、順番があります。
- いまのSEO会社や制作会社に、チェックシートの質問を投げてみる
- 対応できない範囲がはっきりしたら、その範囲を扱う会社を探す
- 「AI検索対策」「LLMO」「AIO」などの語で検索し、料金と支援範囲を公開している会社を候補に入れる
- リフォーム・建設の支援実績があるかを確認する
- 同じ条件で2〜3社に相談する
1社だけの提案書では、その数字がよいのか悪いのか判断できません。必ず複数社を同じ条件で並べてください。
支援範囲で必ず見る3点|コンテンツ制作・第三者情報・計測改善

支援範囲では、施工実績やFAQの制作、口コミ・第三者情報の整備、効果測定後の改善まで行うかを確認します。診断やレポートだけで終わるのか、実際の更新作業まで任せられるのかで、自社に残る負担が変わります。
施工実績やFAQを継続的に制作できるか
AI対策では、施工事例やよくある質問を積み上げる作業が続きます。ここを誰がやるのかで、負担が大きく変わります。
確認したいのは、実際の施工経験が反映されるかどうかです。施工地域、工事内容、費用帯、工期、使用材料、保証、お客様の相談内容。
この情報がなければ、どこにでもある記事にしかなりません。
聞いておきたいのは次の点です。
- 毎月何件つくるのか
- 取材は誰が行うのか
- 事実確認をするのか
- 公開前にこちらで原稿を確認できるのか
- 修正は何回まで可能か
AIで一般的な記事を大量に生成するだけの提案には注意してください。誤った費用や保証内容が掲載されると、信用に直結します。
口コミや第三者メディアの情報まで整備できるか
自社サイトの外側まで見るかどうかも、支援範囲の差になります。
口コミの集め方が適切かは必ず確認してください。Googleは、支払いや割引、無料の商品・サービスなどを対価にした口コミを禁止しています。(Google ビジネス プロフィールの禁止・制限されているコンテンツ)
投稿代行や自作自演を提案する会社は避けるべきです。
第三者メディアへの掲載についても、確認する点があります。
- 掲載内容は事実に基づいているか
- 掲載前にこちらで内容を確認できるか
- 契約の有無で評価や順位が変わらないか
- 解約後も掲載情報が残るか
口コミの集め方そのものは、別記事で詳しく解説しています。
あわせて読みたい:外壁塗装会社が口コミを増やす方法|頼み方・例文・NG行為
効果測定から翌月の改善まで回すか
測って終わりでは意味がありません。翌月に何を変えるのかまで示されるかを見てください。
複数の指標を組み合わせているかも判断材料です。AI上での社名の表示、引用されたページ、指名検索数、サイト訪問数、電話やLINEの反応、見積依頼、問い合わせ件数、現地調査数、成約数。
月次の報告に次の内容が含まれるかを聞いておくと、運用の質が見えます。
- 今月実施した施策
- 数値が変化した理由
- 競合の変化
- 翌月つくるコンテンツ
- 問い合わせ導線の改善案
費用は月額ではなく「契約総額」と「含まれる範囲」で比べる
費用は月額だけでなく、初期費用、最低契約期間、別料金になる作業まで含めた契約総額で比べます。
同じ月額でも、記事制作やサイト改修が含まれるかどうかで支援内容は大きく変わります。
料金体系は初期費用+月額、月額のみ、単発などに分かれる

AI対策の料金体系は一律ではありません。初期費用と月額を組み合わせる契約のほか、月額のみ、単発診断、一括払いなどがあります。
株式会社PRIZMAが2026年7月に実施した調査では、支払い方法は「初期費用+月額」が31.3%、「月額」が29.2%、「一括」が26.8%、「都度支払」が10.3%、「成果報酬」が1.9%でした(PRIZMA調査)。
| 料金体系 | 契約前に確認すること |
|---|---|
| 初期費用+月額 | 初期設定と毎月の支援内容が重複していないか |
| 月額のみ | 最低契約期間と、制作・実装の別料金があるか |
| 単発・一括 | 診断後の実装や改善を誰が行うか |
| 都度支払 | 作業単価と、追加依頼が必要になる条件 |
| 成果報酬 | 成果の定義、測定方法、対象期間 |
この調査の対象は、従業員30人以上かつ年商5億円以上で、すでにLLMO対策を外注している企業の担当者418人です。地域密着型のリフォーム会社に、そのまま当てはまる数字ではありません。
2026年8月時点では、AI対策の費用について公的に統一された相場資料は確認できません。料金体系ではなく、何をどこまで任せられるかをそろえて比較してください。
同じ月額でも、含まれる業務範囲がまるで違う

公開料金には、ツールの利用だけを含むものもあれば、診断、記事制作、サイト改修まで含むものもあります。
料金ページを見るときは、基本料金だけでなく、記事制作、技術実装、外部施策、レポートが追加料金にならないかを確認してください。
月額だけを並べても、業務量は比較できないのです。次の項目で埋めてみてください。
| 比較項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 診断 | 初回だけか、毎月測り直すか |
| AI上の可視性の計測 | 測るだけか、改善の実行まで行うか |
| 記事 | 企画・構成だけか、本文制作までか。月に何本か |
| サイト改修 | 改善案を出すだけか、実装まで行うか |
| 構造化データ | 確認だけか、作成と実装までか |
| 外部施策 | 設計だけか、実行費まで含むか |
| 計測環境 | 初期設定が料金内か。追加のツール利用料があるか |
| 報告 | レポートのみか、定例会と改善提案までか |
さらに見落としやすいのが最低契約期間です。契約総額は、次の式で確認できます。
契約総額の計算式
初期費用+(月額×最低契約月数)+別料金になる制作費・実装費・ツール利用料
月額が低くても、契約期間が長く、制作費が別であれば総額は大きくなります。同じ期間と同じ支援範囲にそろえて比べてください。
同じPRIZMA調査では、実際の月額総額は40万円程度が18.4%、50万円程度が17.2%、30万円程度が15.1%でした。導入前の想定予算では30万円程度が18.7%で最多でした。
ただし、この結果は回答全体の分布を比べたもので、同じ企業について想定額と支払額の差を個別に追ったデータではありません。
この数字だけで「多くの企業が予算を超えた」とは判断できないため、費用帯を考える参考としてご覧ください。
自社でやる場合の総コストと比べる
外注費と比べる相手は、0円ではありません。
厚生労働省の職業情報サイト「job tag」によると、広報・PR担当の一般労働者の1時間当たり賃金は2,605円です。
担当者が月20時間を使う場合、単純計算で約52,000円になります。なお、この時給は残業代と賞与を含む全国平均です。
ここに社会保険料、教育の時間、ツールの利用料、他の業務を止めることによる機会損失が乗ります。自社でやれば無料、ではありません。
比べるべきは「外注費と0円」ではなく、「外注費と、自社で実施した場合の総コスト」です。
実績は「自社で再現できそうか」で見る
実績は数字の大きさだけでなく、何を、いつ、何回、どの質問文で測ったのかを確認します。自社と商圏やサイトの状態が近い事例かどうかまで見ると、再現性を判断しやすくなります。
数字の意味を4つの問いで確認する

「AIでの掲載率が◯%向上しました」と提案書に書かれていても、それがすごいのかどうかは判断できません。
次の4つを聞いてください。
- その数字は何を測ったものか
- いつからいつまでの成果か
- 何をもって改善としたのか
- AIの回答を何回、何パターンの質問で調べたのか
AIの回答は、同じ質問でも毎回変わります。1回だけ調べた結果を「順位が上がった」と表現している場合もあります。
測定条件を答えられない実績は、判断材料になりません。
自社との条件差を見る
数字の意味がわかっても、まだ足りません。その会社と自社の条件が違えば、同じ結果にはならないからです。
次の点を確認してください。
- 会社の規模
- 商圏の広さ
- 業種
- もともとのサイトの評価
- すでにあったコンテンツの量
- 知名度
- 施策を続けた期間
- 投じた予算
支援事例を見るときも、表示までの期間だけで判断してはいけません。もともとのサイトの状態や知名度、測定した質問文が違えば、同じ期間で同じ結果が出るとは限らないからです。
見るべきは「その会社で成果が出たか」ではなく、「自社でも再現できそうな条件か」です。
契約前後に確認する4つのこと

契約前には、表示保証の定義、制作物の権利、解約条件、継続・終了の判断基準を確認します。特に、記事や画像、調査データが契約終了後も自社に残るかは、書面で確かめてください。
表示保証は「何を」保証しているのかを確かめる
「必ずAIに表示されます」という提案を受けたら、その中身を確認してください。
OpenAIは、ChatGPT Searchで上位に表示される方法を保証することはできないと説明しています(OpenAI公式ヘルプ)。
ランキングには複数の要因が使われますが、具体的な順位決定基準のすべてが公開されているわけではありません。
保証をうたう提案が必ずしも問題だとは言いません。ただし、次の点を確認しないまま契約するのは危険です。
- 何を保証しているのか
- どのAIサービスが対象か
- どんな質問文で判定するのか
- いつの時点で判定するのか
- 表示されなかった場合に何が起こるのか
「保証」という言葉ではなく、保証の定義を見てください。
制作物が契約終了後も自社に残るかを確認する

ここが見落とされやすく、しかも影響の大きい部分です。
外注した記事の著作権は、お金を払っただけでは自社のものになりません。著作権法では、著作物をつくった著作者に著作権が発生するのが原則です。
委託料を払ったことで自動的に発注者へ移る規定はありません。
文化庁も、執筆を依頼した場合に執筆者が著作権を保有する契約例を、公式のマニュアルで示しています(誰でもできる著作権契約マニュアル)。
さらに注意したい点が2つ残ります。
翻訳や作り替えに関する権利(著作権法27条・28条)は、「譲渡の目的として特に明記されていないときは、譲渡の対象でないと推定されます」と文化庁が説明しています。
記事を後からリライトしたい場合、ここが問題です。
もう1つが著作者人格権です。氏名の表示や勝手な改変を防ぐ権利で、法律上は譲渡できないと文化庁が説明しています。
契約では、この権利を行使しない旨をどう定めるかが確認事項になります。
公正取引委員会と中小企業庁も2026年の広告業界の調査で、知的財産権の譲渡や許諾を求めながら、発注時にその旨を明示していなかった事例を取り上げています(広告業における集中調査の結果)。
契約終了後に何を持ち出せるのかを、一覧で確認してください。記事、Webページ、画像、調査データ、レポート、アカウント、設定情報。
外注費を消える経費にするのか、自社に残る投資にするのか。ここが境目です。
契約期間・解約条件・追加費用をまとめて確認する
契約期間は、前章で見たとおり総額に直結します。途中でやめる場合の条件も、契約の種類で扱いが変わるため注意が必要です。
民法641条では、完成物を納める請負契約について、仕事が完成する前であれば、注文者は請負人の損害を賠償して契約を解除できると定めています。民法651条では、委任契約は各当事者がいつでも解除できるとされています。
ただし、委任を相手方に不利な時期に解除した場合などは、損害賠償が必要になることがあります。準委任には委任の規定が準用されます。実際の扱いは、契約の内容、解約条項、解除の時期によって変わります。
法律の原則と契約書の条項は分けて確認してください。重要な契約については、弁護士などの専門家へ相談することをおすすめします。
確認する項目は次のとおりです。
- 何か月前までに通知が必要か
- 違約金が発生するか
- 解約後に何が止まるか
- データを引き渡してもらえるか
- 記事制作やサイト改修が追加費用になるか
契約後に「続けるか・やめるか」を判断する条件を先に決めておく
契約する前に決めておきたいのが、やめる基準です。何か月後に何を見て判断するのか。
ここを決めずに始めると、成果が出ていなくても惰性で継続することになります。
指標は2段階に分けてください。
- 中間指標:AIの回答に社名が出たか、引用元に自社サイトが入ったか
- 最終指標:問い合わせ件数、現地調査の数、成約数
集客の成果が出るまでには時間がかかります。その手前の中間指標で前進を確認できれば、続ける判断もしやすくなります。
リフォーム業界を分かっている会社かどうかを見極める
リフォーム会社の支援では、商圏、主力工事、現地調査から成約までの流れを理解しているかが重要です。
AI上の表示だけでなく、電話やLINE、見積もり依頼まで追う会社かどうかも確認します。
商圏と工事内容の話が通じるか
リフォームは、ECやソフトウェアとは商売の形が違います。商圏があり、施工できる地域が決まっていて、案件の単価も高い業種です。
お客様は、施工実績、口コミ、地域性、得意な工事、資格や許可、保証、担当者への信頼を見て会社を決めます。技術だけに詳しくても、この構造を理解していなければ施策がずれます。
商談で次の話が通じるかを見てください。
- 対応できる商圏の範囲
- 工事の種類ごとの費用帯
- 自社施工と協力会社による施工の違い
- 保証の期間と対象
- 現地調査から成約までの流れ
逆に、警戒したい回答もあります。
そのまま受け取らないほうがよい回答
- 「必ず表示されます」(具体的な順位決定基準のすべては公開されていません)
- 「実績は非公開です」(測定条件を答えられない実績は確認できません)
- 「作業内容は企業秘密です」(何にお金を払うのかが不明のままになります)
- 「効果は3か月後に出ます」(その根拠を確認してください)
なお、相手のほうから「主力の工事は何ですか」「商圏はどのあたりですか」と聞いてくるかどうかも、目安のひとつになります。
AI表示ではなく、問い合わせまで見ているか
支援会社が何を成果と考えているかは、必ず確認してください。
「ChatGPTに社名が出ました」で報告が終わる会社と、そこからサイトへの流入や問い合わせの変化まで追う会社があります。経営者が知りたいのは後者ですよね。
住宅リフォーム推進協議会の2025年度調査では、リフォーム実施者が工事業者などを選ぶ際の情報源として、インターネット関連の媒体を挙げた割合は合計29.0%でした。前年の25.0%から上昇しています(2025年度住宅リフォーム消費者実態調査)。
この数字は、受注の29%がWeb経由という意味ではありません。ただし、業者を探す入口としてWebが使われている実態は読み取れます。
AIの回答に社名が出ることは、その入口に立つための一歩です。そこから先の導線まで見てくれるかどうかを、契約前に確かめてください。
ミツカルくんAIの場合|10の判断軸への対応と支援内容

参考として、ペイプロを運営するクラサポの支援サービス「ミツカルくんAI」が、10の判断軸にどう対応しているかを示します。
| 判断軸 | 対応 |
|---|---|
| 外注の必要性 | 無料のAI表示診断で現状を確認してから判断できる |
| 業務範囲 | 調査、コンテンツ制作、掲載、問い合わせ導線の改善まで |
| 費用 | 初期構築と月額サポートの2段階。料金に含まれる範囲、最低契約期間、解約通知の期限、追加費用が出る作業は商談時に書面で提示 |
| 自社工数 | 施工写真の共有が中心。取材と原稿作成は支援側 |
| 成果 | AI上での言及の追跡と、問い合わせまでを確認 |
| 実績 | 質問文と確認時点を開示 |
| 資産性 | 制作した実績ページとFAQは自社サイトに残る |
| 契約リスク | 契約条件は個別に提示。本記事の10の判断軸と同じ項目で確認してほしい |
| 業界理解 | 外壁塗装・リフォーム業者向けの比較メディア「ペイプロ」を運営 |
| 集客への接続 | 問い合わせ導線の改善を毎月継続 |
表示された地域や表示までの期間の実例は、別記事に地域ごとにまとめました。
あわせて読みたい:リフォーム会社のAI対策|ChatGPTにおすすめされる7つの方法
※AIの回答は質問文や時期で変わります。同じ結果を保証するものではありません。
AI対策の外注に関するよくある質問
まずは現在のSEO会社に相談し、対応できない範囲だけを別の会社へ依頼する方法があります。
料金、表示保証、内製の可否など、よくある疑問を先に整理します。
-
いまのSEO会社に依頼できますか?
-
まず相談する価値はあります。
Googleは、AI OverviewsとAI Modeへの表示について、通常のGoogle検索とは別の追加要件はないと説明しています。対象ページがGoogle検索にインデックスされ、スニペット表示の対象になり得ることが基本条件です(Google Search Central)。
少なくともGoogleのAI機能では、通常のSEOを土台にして考えるのが実態に近いといえます。
ただし、AI上の表示を継続的に測る仕組みや、技術的な実装に対応しているかは会社によって違います。チェックシートの質問をそのまま投げてみてください。
-
料金はどのように比較すればよいですか?
-
月額ではなく、次の3つで比べてください。
- その金額に何が含まれ、何が別料金か
- 最低契約期間まで払った場合の契約総額
- 自社で実施した場合の総コスト
そのうえで、同じ条件で2〜3社に相談します。1社だけでは、その金額が高いのか安いのか判断できません。
-
表示を保証する会社は信頼できますか?
-
保証という言葉だけで判断せず、その定義を確認してください。
OpenAIは、ChatGPT Searchで上位に表示される方法を保証することはできないと説明しています(OpenAI公式ヘルプ)。
何を、どのサービスで、どんな質問文で、いつ判定するのか。表示されなかった場合にどうなるのか。
ここに具体的な答えがあるなら検討の余地はあります。答えられないなら、その保証には根拠がないことになります。
-
AI対策は自社だけでもできますか?
-
会社情報や施工実績の整備など、自社で始められる対策もあります。
まずは会社名、対応地域、得意な工事、施工事例、資格、保証、よくある質問の内容を、自社サイトとGoogleビジネスプロフィールでそろえてください。効果測定や技術実装まで手が回らない場合に、外注を検討します。
-
外注してから成果が出るまで何か月かかりますか?
-
一律の期間は示せません。
サイトの状態、知名度、発信している情報量、対象地域、質問文、AIサービスによって結果が変わるためです。「3か月で必ず成果が出る」といった説明ではなく、途中経過を何で測るかを確認してください。
-
契約前に準備しておく情報はありますか?
-
主力工事、対応地域、施工実績、問い合わせ数を整理しておくと比較しやすくなります。
あわせて、現在依頼しているSEO会社や制作会社の業務範囲、毎月の更新作業、過去6〜12か月の問い合わせ件数も確認します。自社の現在地が分かれば、不要な支援まで契約するリスクを減らせます。
まとめ|まず自社の現在地を確かめてから、比較に進む
AI対策の外注先は、金額では比べられません。同じ月額でも、含まれる業務がまるで違うからです。
要点を振り返ります。
- 全部を外注する必要はない。自社で手が回らなくなったら検討する
- 比べるのは月額ではなく、最低契約期間まで払った契約総額
- 自社対応の総コストと並べる。0円ではない
- 実績は「その会社で出たか」ではなく「自社で再現できそうか」で見る
- 制作物の著作権は、払っただけでは自社のものにならない
- 契約前に「やめる基準」を決めておく
- AI表示ではなく、問い合わせまで見る会社を選ぶ
10の判断軸とチェックシートは、そのまま商談に持っていけます。同じ質問を、同じ順番で聞いてください。
読み終えたあとの進め方は、3つの手順になります。

- 比較チェックシートで、自社でやる範囲と外注する範囲を分ける
- 同じ質問を、同じ順番で2〜3社に投げて回答を並べる
- 各社の提案と、自社の現在地を示す診断結果を突き合わせて決める
3番目で使う「自社の現在地」は、提案を受ける前に用意しておいてください。現在地がわからないまま提案を受けても、その内容が必要なものかを判断できません。
契約前に、自社の現在地を確かめませんか
提案を受ける前に自社の状態が分かっていれば、その提案が本当に必要なものか判断できます。逆に現在地を知らないまま話を聞くと、何を基準に比べればよいのかが分かりません。
ミツカルくんAIの無料調査では、御社名が表示される質問、競合会社との違い、不足している情報をまとめてお返しします。この結果を持って他社の提案と並べていただくのが、本来の使い方です。
